登山初心者向け 失敗しない雪山用グローブ・手袋の選び方

今回は雪山で使う、グローブ・手袋について。初めて雪山用グローブを買う前に読んで頂くと、失敗する可能性が低くなること間違いなし!

私のグローブ選び失敗談とレイヤリングの重要性

私が初めてグローブを購入した時の話です。

登山用品店のグローブコーナーに並ぶ手袋を眺めながら、見た目の「厚さ」や「ゴツさ」で何となく暖かそうだなと商品を手に取り、説明を読むと「-20℃まで対応」の文字、これは暖かそうだなと試しに手を入れてみて、「おっ!めっちゃ暖かいじゃんっ!」とあくまお店の中の気温で感じた感想を基に購入しました。

しかし、実際に雪山に行って使ってみると、気温は-10℃程でしたが途中で異様に指先が冷えて来て堪らなくなり、ストックは持てないし、ピッケルは握れないし、どうしようもなくなって途中撤退した経験があります。

今だからこそ解る事ですが、原因は手袋の「-20℃まで対応」の文字がウソだったわ分けではなく、厚手のグローブの内側に溜まった汗でグローブの中が湿り、その湿気で指先が冷えてしまったのが大きな原因でした。

幸いなことに、この時は指先に軽い痺れが3週間ほど残るだけで済み、酷い凍傷は避ける事が出来ましたが、初めて「寒さ」の怖さを知った出来事でした。

確かに中綿の量が多ければ多い程、暖かいのですが、中が湿って指が濡れてしまうといくら中綿が多くても意味がありません。

この冷えは、乾きやすく湿気を逃がしやすい生地を使った薄手の手袋を中に1枚重ねるだけで、かなり軽減出来ます。

ウエアのインナーや、靴下も同じですが、肌に直接触れるものが湿ったり、濡れてしまうと、上に何を身に着けていても体は冷えて来てくるので、ベースレイヤーを一枚重ねる事が重要になって来ます。

では実際にどんなグローブを選んで、どんなレイヤリングをしたらいいのか?先ずは、レイヤリングの用途別にグローブの種類を説明します。

手袋・グローブの種類

左から順にライナーグローブ、インナーグローブ、アウターグローブ、オーバーグローブ

1枚目:ライナーグローブ
夏の日除けに使うくらい薄手のもの。
若干の保温と素早く乾いて汗の湿気を肌から遠ざける役割を果たします。

2枚目:インナーグローブ
中厚手のいわゆるフリースグローブ。
適度な保温(0℃前後まで耐えられる)があり、アプローチなど比較的暖かい環境ではアウターとして、更に寒くなったらアウターグローブのインナーとして、2通りの役割を果たします。

3枚目:アウターグローブ
厚手の中綿入りのグローブ。
高い保温力(種類により-5℃~-20℃以下まで様々)とゴアテックスの生地などを使い高い防水性を兼ね備え、厳しい寒さから手を守る役割をします。

4枚目:オーバーグローブ
薄手の完全防水で大きめサイズのグローブ。
完全防水の生地で出来た、ウエアでいうレインジャケットのようなグローブで、保温性のあるグローブの上に重ねる事で、暖かさを増す役割をします。

グローブの場面別レイヤリング方法

1月の蓼科山に登る想定で、どこでどのグローブをしているか紹介します!
女神茶屋から山頂を目指すコースで寒波が入って結構寒い日です。

アプローチ

場所:女神茶屋駐車場
時間:AM6:30時
気候:-8℃・晴天・微風 
ライナーグローブ + インナーグローブ

樹林帯 2000M付近

場所:最初の急登終わり
時間:AM8:30
気候:-10℃・晴天・微風 
ライナーグローブ + アウターグローブ

稜線・山頂

場所:山頂直下~山頂
時間:AM10:00
気候:-13℃以下・晴天・時折強風 
ライナーグローブ + インナーグローブ + アウターグローブ

選び方のポイント

ライナーグローブ

※写真はモンテイン・プリミノ140グローブ

サイズ
手の動きが妨げられない程度に、出来るだけ手にピッタリとした物を選ぶことで、湿気を肌から遠ざけるライナーグローブの機能が十分に発揮されます。

素材
ウールだけの物でも良いですが、ウールとフリースをミックスした物がおすすめです。ウールの保温性と化繊の良いところ取りをしたグローブです。

その他
ライナー用に出来ているので、摩擦などにはあまり強くありません。特に指先などから穴が開きやすいので、予備にいくつか購入しておいた方が良いです。

インナーグローブ

写真は、ブラックダイヤモンド ミッドウエイトスクリーンタップ

サイズ
必ずライナーグローブと重ねて試します。手が締め付けられたり、手の動きが妨げられないかをチェック。逆に大きすぎると細かい作業がし難くなるので、実際にグローブを付けてみて紐を結ぶなどの動作もしてみて選びます。

素材
こちらもウールや化繊を使ったものが沢山出ていますが、ライナーと重ねてアウターとしても使うので、耐久性を重視して選びます。

その他
ストックやピッケルを持つために、手のひらに滑り止めやスウェード性の補強材が付いている物がおすすめです。

アウターグローブ

写真はブラックダイヤモンド ソロイスト

サイズ
必ずライナーグローブ、インナーグローブと重ねて試します。一番外側のグローブなので割とゆったり目でもOKですが、注意したいのは指の長さ。特に人差し指と親指が長いと細かい操作をする時に、余った部分が邪魔になります。

素材
生地にゴアテックスやパーテックスなど、防水素材を使った物を選んでいます。手袋は外からも中からも濡れやすいので、中綿は化繊の物を。中綿の量によって指先の操作性が変わって来ますが、一般的な雪山登山であれば大は小を兼ねるで厚手の物を1つ持っておくといいでしょう。

その他
内側のインサレーションが取り外せるタイプの物だと、テントの中で乾かす時や家で洗濯する時に便利です。

おすすめのグローブ

おすすめグローブの詳細はこちらの生地をどうぞ!!!

ライナーグローブ

・モンテイン プリミノ140 グローブ

・ブラックダイヤモンド ライトウエイトウールテック

インナーグローブ

・ブラックダイヤモンド ミッドウエイトスクリーンタップ

アウターグローブ

・ブラックダイヤモンド ソロイスト

オーバーグローブ

・ブラックダイヤモンド ウオータープルーフミット