初心者でも失敗なし!雪山用ダウンジャケットの選び方 8つのポイントをチェック!

冬のダウンジャケット選び

寒ーい!冬の必須アイテムと言えばダウンジャケット!
夏の高山から、厳冬期の雪山まで1年中使うアイテムの一つ。

今回は主に11月~5月くらいの冬期、厳冬期、残雪期に使うダウンジャケットの選び方をまとめてみました。

普段街中で着ているダウンジャケットを選ぶときは、デザインや色が優先。あとは「これだけ分厚ければきっと暖かいだろう!」くらいの基準で選ぶのが普通だと思います。

これと同じようなノリで登山用のダウンジャケットを選ぶと、重く嵩張る割に大して暖かくなかったり、フードや裾を締められずに急な悪天候に耐えられなかったり、山行の内容に合っていない物を選んだことで低体温症になってしまったりと、小さいことが大きな危険につながる事が多々あります。

ファストファッションのダウンジャケットでも登れないことは無いですが、想像もしていない事が起きるのが事故です。登山用の物をしっかり選んで、出来る限りリスクを減らしておくことが重要です。

ダウンジャケット選び8つのポイント

私がダウンジャケットを選ぶ際に必ず調べるポイントは次の8つ。

1、ダウン量
2、FP値
3、重量
4、シェルの素材
5、ポケットやドローコードの有無
6、シングルジップかダブルジップか

7、サイズ感
8、値段とデザイン


1が一番重視するポイントで、以下重視する順に並んでいます。
では、それぞれのポイントを詳しく説明して行きます。

ダウン量

各社か様々なダウンジャケットが出ていますが、使用用途によって選ぶ量が変わって来ます。

ダウン量のおおよその目安。

ダウン量 80g~150g夏の高山の防寒着・春秋の雪山
ダウン量 180g~250g 冬のテント泊・アイスクライミング
ダウン量 300g以上 寒がりな人、極地用

パタゴニアやモンベルなど、ダウン量非公開のメーカーもあるので、解らない場合は店員さんに聞くのが一番です。見た目に薄そうでも、実はFPが高くて見た目以上に暖かかったりと言う事もあります。

FP値

FP(フィルパワー)とは、ダウンの品質を表す基準となる数値で、そのダウンがどれだけ膨らむ力を持っているかを物理的に測った数値です。

羽毛1オンス(28.4g)のダウンをシリンダー内に入れ、一定荷重を掛けた時の膨らみ度合いを立法インチ(2.54cm立法)で示します。

800フィルパワーとは、1オンスの羽毛が800立方インチの体積に膨らんでいることになります。

フィルパワーの数値が大きいほど空気を多く含んでおり、大量に含まれる空気の断熱効果によって保温性に優れ、暖かく良質なダウンといえます。

一般的に、500フィルパワー以下は低品質ダウンであり、600~700フィルパワーが良質ダウン、700フィルパワー以上は高品質ダウンといわれています。

フィルパワーが大きいと、同じかさ高さ(容積)のダウンが、少ない量のダウンで作ることができるため、軽いウェアとなります

株式会社デサントHPより

ここで言う、低品質、高品質というのは、ダウン自体が汚いとか、質が悪いという訳ではなく、あくまでも暖かさを基準にした品質の事です。

ちなみに一般的な家庭用の羽毛布団が300FP~450FPなので、700FP以上がどれだけ保温性に優れたダウンであるかが解ると思います。

登山用のダウンは800FP以上の物を選ぶと保温性と重量のバランスが良いダウンジャケットに出会うことが出来ます。

重量

冬期にも使えるダウンジャケットで、軽い物だと350g程から、しっかりと暖かいもので600g、極地用(南極とか5000M以上とか-30℃の世界)だと700~800gかそれ以上が目安です。

重さは、イコール荷物としての嵩張り具合とも言えるので、ただでさえ多くなりがちな雪山登山の荷物を考えると、保温性と重量のバランスを見て選ぶ必要があります。

出来る限り軽くして最低限の保温性をと考えるなら350g前後の物を。
しっかりと暖かくて安心感をと考えるなら500gから600g前後の物を選ぶと良いでしょう。

シェルの素材

シェルが破ける原因として考えられるのは、藪漕ぎや、岩との擦れですが、雪山登山において、この2つにはほぼ遭遇しません。

ダウンジャケットの使用場面は、停滞時やテント内やテント周辺、または行動中でも寒くなった場合なので、そこまで高い強度は必要ありません。

一般的に軽量なダウンジャケットは、10d~20dくらいの極薄のナイロン素材を使っていて、ある程度の防風性と、撥水性のみの物が多いですが、停滞時、テント内やテント周辺でnお限られた使用あれば問題なく使えます。

ダウンジャケットに耐久性の高いシェルが必要になる場面と言うと、私が思いつくのはクライミングでのビレイ中に岩に擦れるような場面、アイスクライミングのビレイ中にバイルやスクリューの先端が擦れてしまったり、落ちてきた氷片があたったりするような場面です。

そういった場合には、シェルにハードシェルに近いゴアテックスや各社の独自素材を使った、耐久性や防水性の高いダウンジャケットを選ぶ必要があります。

どんな場面でメインに使うのかを想像して、シェルの素材を選びましょう。

ポケット・ドローコードの有無

雪山登山で使う小物は意外と嵩張る物が多いので、ポケットは出来るだけ大きい方が良いです。

胸に一つ、左右にハンドポケット、それと冬のテント泊で必ず欲しいのが内側の大型ポケットで、就寝時に靴の中敷きや手袋を入れて朝までに濡れていてはダメなアイテムを乾かす事が出来ます。

また、ポケットの開口部の大きさや、ポケットの奥の広がりも必ず手を入れてみて確認しましょう。嵩張る冬用のグローブがスッと入れられるくらいの開口部の広さと奥行きは最低限欲しいところです。

また、ドローコードについてもフードと裾の2か所には必ずあった方が良いです。雪山の稜線は基本的に強風の場合が多いので、この2か所をしっかり閉める事が出来ないと隙間から風が入って来てしまい、せっかくのダウンジャケットの保温性が活かせません。

特にフードのドローコードは、各社色々な形があるので現物を見て試して見てください。

私が使って来た中で特に良いと思ったのは、アークテリクスとパタゴニアのシステムです。どちらも頭やヘルメットにビタッ!と張り付くように絞ることが出来て、首を左右に振った時もフードが動きに追随してくれて、視界が遮られることもありません。

特にアイスクライミングやシビアなルートを通る時には重要な要素になって来るので、しっかりと選びましょう。

シングルジップかダブルジップか

フロントジッパーがシングルか、ダブルかは、その山行でロープを使うかどうかが判断基準になります。

普通に雪山登山やテント泊をする場合には、シングルジップで十分ですが、ビレイを行う場面がある場合にはダブルジップの物を選ぶと使いやすいです。

サイズ感

高所登山でもない限り、ダウンジャケットを着てシビアな動きをする場面はあまりないので、スリムなフィット感は必要ありません。

雪山登山では、重ねるレイヤーが多くなるのでザックリと羽織れるサイズ感で選ぶのが正解です。

テント内でくつろぐ時や、着たまま寝袋に入る事もあるので、あまり窮屈なサイズよりも余裕があるサイズを選びましょう。

値段とデザイン

ここについては、何のアドバイスも出来ません(笑)

予算内で好きなデザインかつ、ここまで書いてきたような機能面でも妥協しないで買える一着に出会えますように♪

まとめ

ダウン量180g(割と安心の暖かさ)~
300g(かなり暖かい)
FP値700FP~800FP(一般的)
それ以上(ハイスペック)
重量350g(軽量モデル)~
600g(しっかりしたモデル)
シェルの素材防寒・テント泊用なら薄い生地でOK
アイスなどには防水シェルの物を
ポケット・ドローコードフードと裾の調整は必須
内側の大型ポケットあると更に◎
ジップシングルジップでも問題なし
ダブルジップはビレイ用
サイズ感ザックリ着れるサイズで◎

11月~5月くらいの冬期、厳冬期、残雪期に使うダウンジャケットを選ぶときは上記の様な基準で選べば失敗しません。

私の場合は、最初はしっかりした物を一着買って、そのあとに用途によって防水シェルの物や、岩場でも使える物を買い足しました。

今年は特に寒いのでダウンジャケットの出番が多くなりそうですね~。

私が実際に使っているダウンジャケットの紹介記事です。