雪山用ダウンジャケットのレビュー&使い分けガイド 

ダウンジャケットの使い分け

実際に使っている物をレビューします!
ダウンジャケットを紹介しながら、その使い分け方を紹介します。ダウンジャケットの選び方については、こちらの記事にまとめたのでよろしければご覧ください。

初心者でも大丈夫!雪山でのダウンジャケットの選び方

翔る!カモシカ☆Blog

フラッシュXRジャケット
ウエスタンマウンテニアリング

主に、春・秋の比較的暖かい雪山で使用。
またシェルが丈夫なため、多少岩に擦れても破ける心配がないので、冬場のゲレンデでのクライミング時にビレイジャケットとして使っています。


クラウド・デュベ
マウンテンイクイップメント

主に、雪山での日帰り登山やテント泊で使用。
軽量かつ暖かく厳冬期のテント泊にも十分対応できるダウンジャケットです。


アルチプラノダウンパーカー
モンベル

クラウドデュベと同じく雪山の日帰り登山やテント泊で使用。
重量は若干重くなりますが、900FPの実力は侮れず、暖かさはクラウドデュベより上でかなり暖かいです。


クリオスジャケット
マウンテンイクイップメント


持っているダウンジャケットの中で一番暖かいジャケットです。
特に寒そうな山行や、アイスクライミングのビレイ用に使っています。


フィッツロイダウンフーディー/パーカー
パタゴニア
 

ここ8年近く使って来たパタゴニアの定番ダウンジャケット。
厳冬期のテント泊で夜中に写真を撮りに外に出ても大丈夫な保温性で、冬には必ず持っていっていました。


ウエスタンマウンテニアリング フラッシュXRジャケット

公式サイトロストアロー・ウエスタンマウンテニアリング
公式shopロストアロー公式 WEBショップ
重量311g
ダウン量100g
FP値850+
シェルプロロフトXR(独自の透湿、耐水素材、耐久性高い)

保温性、軽量性、機能性のバランスを追求した、「フラッシュジャケット」に防水性を追加した、軽量なフード付きダウンジャケット。表地に耐候性のあるプロロフトXRを使用し、悪条件下でもダウン本来の保温性を発揮してくれます。

ロストアローHP

アイテムインプレッション

軽くて暖かいダウンジャケットを探している中で出会った1着。

スリーピングバッグで定評のあるウエスタンマウンテニアリング(アメリカ・サンノゼ)のダウンジャケットです。

850FPのダウンが100g使われていて、ジャケットの厚さの割にかなり暖かく感じます。厳冬期のテント泊には心もとないですが、秋口や春先の雪山であれば天候にもよりますが十分使えます。

また、シェルに「プロロフトXR」という透湿性と対水性のある生地が使われていて、この生地が結構しっかりしています。

ちょっと岩に擦れたくらいでは破けたりしないので、冬場にゲレンデでクライミングする時の防寒着として手放せない1着になっています。

軽量なダウンジャケットは、シェルも極薄生地になっていることが多い中で、ビレイ中に岩に擦れる様な場面でも安心して着ていられる数少ないジャケットだと思います。

日中で5℃~8℃程度の気温(1月の御岳ボルダーとか)で、下にドライレイヤーウォーム、R1プルオーバーで昼寝しても寒くなく十分寝れます。

生地の表面

アイテム詳細

ポケットは左右のハンドポケットのみで、
胸ポケット、内側にもポケットはありません。

フロントジップはワンウェイ。

フードはグルっとシャーリングが施されていて、頭にピッタリするタイプ。ヘルメットの上から被るのは難しいサイズです。


フードの後ろに写真のような調整様のベルトが付いているのですが、いまいち使い方が解りません・・・。

袖口はグルっとシャーリングが施されています。

裾も同じくシャーリング仕上げでドローコードはありません。

ちょっと気になったのがポケットの開口部の狭さ。
普段、パタゴニアやアークの大きなポケットに慣れていると、ちょっと使いにくく感じました。

内側は見ての通りのロフト感。
100gのダウン量でここまでのバフバフ感はなかなか無いです。

ロフト感の参考に半分折にして袖を重ねたところ。

サイズ感

通常の海外サイズと同じサイズ感です。
178㎝73キロでLサイズを着ていますが、ややゆとりがあります。

裾がシャーリングのみで、お腹周りがピタッとしないので中に重ね着していない時はちょっと寒さを感じます。

Mサイズでジャストサイズです。

マウンテンイクイップメント クラウドデュベ

公式サイトマウンテンイクイップメント
重量325g
ダウン量180g
FP値800+ 撥水ダウン
シェルIMPACT® 10dnリップストップダウンプルーフファブリック
(旭化成製:引裂き強度高い)+耐久撥水

冬期クライミングや雪山縦走のテントの中で極上の暖かさを提供する、雲の様に軽いダウンジャケット。あえてシンプルなデザインにして800フィルパワーの撥水ダウンを使用することでロフトをしっかりと引き出し、26g/㎡の超軽量ファブリックのおかげで着ている事を感じさせずに身体を暖かく包み込みます。

マウンテンイクイップメントHP

アイテムインプレッション

長く使っていた、パタゴニアのフィッツロイダウンからの買い替え。
FP、ダウン量、製品重量を考えて、「厳冬期のテント泊でも対応可能で、出来るだけ軽い物」をと色々探した結果辿り付いたアイテムです。

日本と気候が似ているといわれるイギリスのブランド、マウンテンイクイップメントのダウンジャケットです。

シェルに超軽量10dリップストップナイロンを使うことで、800FPのダウンを180g使ったダウンジャケットが総重量325gと驚きの軽さに仕上がっています。

クラウドデュベの下に、ドライレイヤーウォーム、キャプリーンエア、ナノエアジャケットを着た状態で、外気温が-10℃のテント内でも寒さを感じずに過ごすことが出来ました。

冬のテント泊でも十分に対応できる暖かさを保ちつつ、この軽さには驚きました。

胸ポケットやフードのドローコードは省かれていますが、裾のドローコードや、十分な大きさの左右のハンドポケット、内側の左右にもグローブなどを入れて乾かすのに便利な大型のポケットがあり、軽く仕上がってはいますが、雪山で使うのに必要な部分はしっかり残っています。

シェルが薄いので、アウターとしてガシガシは使えませんが、テントや小屋泊での防寒着として使う分には一番おススメできるアイテムです。

アイテム詳細

左右にハンドポケット。
フードはグルっとシャーリングが施されていて、頭にすっぽり被るタイプ。
後ろのドローコードはありません。

また、ジップがダブルジップになっているので、ビレイ時にも着用できるようになっています。

袖もグルっとシャーリングが施されています。

裾にはサイドで引くタイプのドローコードが付いていて、絞ることで風の侵入を防ぐことが出来ます。

ポケットの開口も大きく、グローブなど何かと大きくなる雪山の小物を入れるのにも良いサイズです。

内側には大型のポケットが左右にあります。

見て下さいこのバフバフ感!

サイズ感

こちらは日本向けのサイズになっていて、
178㎝73キロでLサイズを着ていてジャストサイズです。

中に、ベースレイヤー、セカンドレイヤー、ミドルレイヤーを着込んでも窮屈さは感じません。


モンベル アルチプラノジャケット

公式サイトモンベル公式サイト
重量360g
ダウン量メーカー非公開 (推定150~180g)
FP値900
シェル10d・バリスティック エアライト®ナイロン・リップストップ
(独自の強度を兼ね備えた超軽量シェル素材)

冬季登山に対応する保温性と、卓越した軽量性を両立したダウン・パーカです。強度としなやかさを併せ持つ極薄シェル素材に、超高品質900フィルパワー・EXダウンをたっぷりと封入。高い保温性と軽量コンパクト性を兼ね備えています。

モンベルHP

アイテムインプレッション

クラウドデュベと同じく、フィッツロイダウンジャケットの代わりを探していて見つけたアイテム。

日本の登山用品メーカー、モンベルのジャケットです。

FP850以上のダウンジャケットは、多くがダウン量が少なく厳冬期に使うには心もとない物が多い中で、900FPのダウンを使いながら、非公開ではありますがしっかりとしたダウン量が入っている稀なジャケット

900FPのダウンに加え、軽量なシェル素材、無駄を省いた作りによって360gという軽さを実現しています。

実際に雪山で着てみると、暖かさでは先に出たクラウドデュベよりも確実に暖かく、900FPの力を実感しました。パタゴニアのフィッツロイダウン(19SSモデル)には一歩及ばないものの、それに近い保温性があるように感じました。

厳冬期の雪山に持って行っても確かな安心感を得られるアイテムです。

アイテム詳細

ポケットは左右にハンドポケットのみ。
フロントジッパーはワンウェイ。
フードがジッパーで取り外し可能なのですが、個人的にいつ使うのか解らない機能、その分軽くして欲しい!

袖口はグルっとシャーリング。
軽量なダウンジャケットは大体この形ですね。

裾には前で引くタイプのドローコードが付いていて絞ることが出来ます。

フードにもドローコードが付いていますが、フードの縁を絞るタイプなので、頭にキュッとフィットする感じではありません。

フードの後ろの調節はベルクロタイプ。
うーん、個人的には後ろにドローコードが付いていて、ワンアクションで全体がキュッと締まる仕様にして欲しいです。

ハンドポケットの開口部はやや狭め。
あと、内側にもペラペラかメッシュでもいいので大型ポケットを付けて欲しかった。

細かいところは色々不満がありますが、ロフト感はNO1!!!

サイズ感

モンベルなので日本サイズ。
178㎝73キロでXLサイズを着ていてジャストサイズです。

中に、ベースレイヤー、セカンドレイヤー、ミドルレイヤーを着込んでも窮屈さは感じません。

マウンテンイクイップメント クリオスジャケット

公式サイトマウンテンイクイップメント公式サイト
重量610g
ダウン量234g
FP値800
シェルGORE-TEX INFINIUM(防風、耐水性)

最先端のアルパインスタイルのクライミングのために作られた、保温性とプロテクション性に優れる、ミニマルウェイトのダウンジャケット。アルピニスト達との研究開発によって作り上げられた、高所における最も厳しいクライミングに対応できるジャケットです。GORE-TEX INFINIUMのアウターシェルが別次元の暖かさと耐候性をを提供します。

マウンテンイクイップメントHP

アイテムインプレッション

アイスクライミングを始める様になって、テント泊を想定したダウンだけでは寒く感じる事が出てきたのでガッツリ暖かくてシェルの耐久性の高いダウンジャケットを探して見つけた一着。

クラウドデュベと同じく日本と気候が似ているといわれるイギリスのブランド、マウンテンイクイップメントのダウンジャケットです。

シェルにゴアテックスインフィニウムを使用していて、防風性と対候性に優れて優れているので、氷り方が怪しいアイスや、溶け始めてるアイスの時にでも水濡れを気にせず使うことが出来ます。

ジッパーもダブルジップでビレイにも対応、ポケット広くて、豊富で使いやすいです。

暖かさについても、これさえ着ていれば無敵感があります。

アイテム詳細

ポケットは胸の左右、左右のハンドポケット、内側左右に大型ポケットとコンプリート。
ジップは上下から開閉可能なダブルジップです。

裾はドローコードで絞ることが出来ます。

袖口はグルっとシャーリングが施されています。

フードは前から引いて絞るタイプ。

後ろはベルクロでの調整。
これが後ろにドローコードが付いていて、ワンアクションで前も後ろもシッカリと留まるフードだったら最高なんですが・・・。

ポケットの開口部も大きくて、嵩張る冬用のグローブなどもスッポリ入って使いやすい。

内側には大型ポケットが二つ。
そしてこのロフトのバフバフ感をみてください。

サイズ感

海外サイズです。
178㎝73キロでLサイズを着ていてジャストサイズです。

中に、ベースレイヤー、セカンドレイヤー、ミドルレイヤーを着込んでも窮屈さは感じません。

Mサイズと迷いましたが、割とキュッと絞られている感じの作りなので、よりザックリ着れるLサイズを選びました。

パタゴニア フィッツロイダウンフーディー(2020FWモデル)

公式サイトパタゴニア公式HP
重量485g
ダウン量メーカー未公開(推定180g~200g)
FP値800
シェル1.1オンス・20デニール・パーテックス・クアンタム
リップストップに耐久性撥水加工

身軽にすばやく動くことが重要な、寒い天候下のアルパインクライミングを念頭にデザインされたコンパクトに収納できる中厚のビレイ用フーディ

パタゴニアHP

アイテムインプレッション

ダウンジャケットはここ8年くらい、パタゴニアのフィッツロイダウンパーカーをメインに使っていましたが、だいぶ傷んで来たので新しい物を探すことに。

フィッツロイダウンパーカーは20FWモデルからビレイ用ダウンジャケットとして生まれ変わり、フィットがスリムフィットになりました。

保温性に関しても19SSモデルに比べると適度な保温性に調整(おそらくダウン量が減っている)され、150g程軽量化されています。

19SSまでのモデルが600g以上あったので、軽くなったことに興味を持ち、実際にお店で袖を通させてもらいました。

今ままでと同じMサイズを着たのですが、肩回りがキツく窮屈感があったため、着るとしたらLサイズ。Mサイズで485gなのでLサイズだと500g近く、保温性が下がった割に重量的なメリットもあまり感じれられなかったので、泣く泣く今回のモデルはパスすることにしました。

アイテム詳細

お店でチェックしてきた内容から。

・ポケットは左右にハンド&胸ポケット、内側左右にも大型ポケットあり。
・フロントジッパーはワンウェイ。
・袖はグルっとシャーリング。
・裾はドローコードで絞れるタイプ。
・フードは後ろにドローコードがありワンアクションで絞れるタイプ。
・ポケットの開口部は広く、中も大きくて使いやすい。

サイズ感

アメリカのメーカーなので海外サイズ。
178㎝73キロでMサイズを着てみると着丈や胴回りはジャストサイズだが、肩や腕回りがキツめ。Lサイズであれば中に、ベースレイヤー、セカンドレイヤー、ミドルレイヤーを着込んで丁度いいサイズです。

パタゴニア フィッツロイダウンパーカー
(~2019SS 旧モデル)

公式サイトパタゴニア公式HP
重量623g
ダウン量メーカー未公開(推定230g~250g)
FP値800
シェル1.1オンス・20デニール・パーテックス・クアンタム
に耐久性撥水加工

ハイロフトのバッフル構造と800フィルパワーのインサレーションにより、骨まで凍るようなビレイや極寒のビバークでも優れた保温性を提供するパーカ

パタゴニアHP

アイテムインプレッション

私が登山を始めて最初に買ったダウンジャケットが更に先代のフィッツロイダウンーパーカーでした。

シェルの素材が変わったくらいで、保温性やサイズ感は変わらず毎年出ていたモデルです。

初冬の木曽駒ケ岳にて。

厳冬期のテント泊には必ず持って行っていました。テントの中で過ごす時はもちろん、夜中に星を撮りに外に出るときも、これさえ着ていれば無敵に近いダウンジャケットです。

外気温が-15℃を下回るような場面でも寒さを感じずに過ごさせてくれます。

アイテム詳細

・左右ハンドポケット、左胸ポケット、内側左右にも大型ポケットあり。
・フロントジッパーはダブルジッパー
・袖はグルっとシャーリング。
・裾はドローコードで絞れるタイプ
・フードは後ろにドローコードがありワンアクションで絞れるタイプ。
・ポケットの開口部は広く、中も大きくて使いやすい。

サイズ感

アメリカのメーカーなので海外サイズ。
178㎝73キロでMサイズを着ています。ベースレイヤー、セカンドレイヤー、ミドルレイヤーを着込んで丁度いいサイズです。

まとめ

ここまで、私が今まで使って来たダウンジャケットを並べて紹介しました。
それぞれのアイテムの違いを一度まとめてみたいと思います。

重量ダウン量FP暖かさ順シェル強度前ジップフードの調整裾の調整ポケット
フラッシュXR3111008504Sなしなし左右ハンド
クラウドデュベ3251808003Wなしあり左右ハンド・内左右
アルチプラノ360180?9002Sありあり左右ハンド
クリオス6102348001Wありあり胸左右、左右ハンド、内左右
フィッツロイフーディー485200?8003Sありあり胸左右、左右ハンド、内左右
フィッツロイパーカー623230?8001Wありあり左胸、左右ハンド、内左右

※重量、ダウン量は(g)、暖かさ順は私の体感で判断。

まとめるとこのような結果に。

もし理想の1着を作るとしたら、

・900FPのダウンを200g
・シェルは薄くてOK
・ダブルジップ
・ワンタッチのフード・裾のドローコード
・ポケットは胸に一つ、左右のハンド、内側に大型2つ
・重量は350g前後

という条件を上げます。

今のクラウドデュベに900FPのダウンを入れたダウンジャケットが出たら、一番理想に近いかも。マウンテンイクイップメントさんお願いします!!!

私が使っているダウンジャケットを複数の観点からレビューしてきましたが、どんな山行をメインにするかによって、どんなダウンジャケットが必要か、イメージ出来るようになりましたでしょうか?

これからも進化したダウンジャケットの登場に期待しつつ。
今回はここまで。