登山で使っているおすすめのテントマット、スリーピングマットを季節別・温度帯別に紹介&レビュー!

今回はテント泊には欠かせない、テントマットの紹介をします。
冬のテント泊の方が経験としては多いですが、夏の縦走やクライミングのキャンプ地で使って来たマットをいくつか紹介しながら、レビューを書いて行きます。

テントマットの紹介

エバニュー FPマット 125

サイズ(cm)125×50収納サイズ(cm)50×25×2.5
厚さ(cm)0.5重量(g)200
R値タイプ発砲

メーカーコメント
最低限の厚みと長さのマットが欲しい、そんなミニマリストのリクエストに応えて開発された薄くて硬い新感覚のマット。厚みは底付きしない程度に薄くし硬さを増す事で解消。マットにありがちな「丸める収納」ではなく、折畳む事でザックの中に仕舞う事を可能にしたコンパクトなマット。

主な用途

とにかく軽いクローズドセルを探して購入。
テント装備を背負ったまま登らなければならないルートに何度か持って行きました。

使用感

軽くて、収納も折りたたんで薄く出来るのでザックにも入れやすい。
そのかわり寝る時の快適性はかなり犠牲になる感じで、下地が悪いと結構背中に凹凸を感じます。
保温性に関しては銀マットと同じ位で、暖かい時期に使う分には問題ありませんでした。

クライミングを含む長期縦走など軽さと耐久性を両立する必要がある山行や、とにかく軽さを優先すると割り切って使うUL志向のハイカー向けアイテムです。

もうちょっとちゃんと寝たいな~と思う私は、更に軽いエアータイプのマットを見つけてから使う機会がほとんどなくなってしましました。

サーマレスト リッジレスト ソーライト

サイズ(cm)183×51収納サイズ(cm)51×20
厚さ(cm)1.5重量(g)400
R値2.1タイプ発砲

メーカーコメント
ロール収納式のクローズドセルマットレスです。アルミ蒸着加工により体から出る熱を反射し、表面の凹凸に閉じ込めて温かさを保ちます。軽さとコンパクト性を重視したソーライトは、厳冬期をのぞく初春から初冬までに対応。キャンプから登山まで、幅広い場面で使用できます。

主な用途

いちばん使い込んでいるのがこのマット。

・家族キャンプのテントマットとして
・岩場のクライミングで荷物置き&座っての休憩場所として
・前夜発で駐車場泊の時に車の中だと足が伸ばせないので駐車場に敷いて寝袋で寝たり
・ボルダーでマットが足りない時の補助用に

ただ、縦走でのテントマットとしては、重くて嵩張るので使っていません。

使用感

外気が5℃前後までなら、コレ1枚敷けば下からの冷えは感じずに眠る事が出来ます。
9月の小川山キャンプ場、9月の沢渡駐車場などで外に敷いて寝袋で寝ましたが問題なく寝れました。

寝心地はエアマットに比べたら落ちますが、それなりに柔らかさも感じられて良好。
下地が悪くても、よっぽど大きな石の上に寝ない限り(そもそもどかして寝ましょう)、背中に突き上げは感じません。

水に濡れてもすぐに乾くし、雑に扱っても切り裂かれる以外に壊れる事が無いので耐久性の面では安心感抜群。
山をやるなら1枚は持っていて損しないマットです。

クライミット イナーシャXライト

サイズ(cm)107×46収納サイズ(cm)14×6.4
厚さ(cm)4重量(g)173
R値タイプエアー

メーカーコメント
軽量さも寝心地も欲しいユーザーに最適な半身用マット「イナーシャ X ライト」はKLYMIT®最軽量の約173g!適切な箇所に空気室を配することで身体を的確にサポートし、寝袋の中に入れて使用することで、寝袋をつぶさず保温効果をキープします。

主な用途

軽さと、収納サイズのコンパクトさで断トツに好きなマット。
概ね外気温が5℃以上の夏の縦走に必ず持って行くアイテムです。

車中泊でちょっとクッションが欲しいときにも、すぐに膨らませられるので便利です。

使用感

半身用ですが、頭からお尻まではカバーしてくれるエアータイプなので下地が悪くても突き上げ感はありません。足はザックの上などに乗せて使えば、発砲タイプのマットよりも寝心地も良いです。

保温性に関しては、リッジレストソーライトと同等のイメージ。
寝袋の中に入れての使用が推奨されていますが、夏場暖かい時期のテント泊ならこれ1枚で、寝袋の下に敷いて使ってます。春秋の涼しい時期ならテント内に銀マットを敷いて、寝袋の中にコレを入れて寝ると下からの寒さもしのげます。

膨らませるのも簡単で、口で息を吹き込んで3回~4回吹けばパンパンに膨らみます。

とにかく軽く!を実現しつつ、最低限の寝心地もキープできるテントマット。
最初は使うのに抵抗がありそうなアイテムですが、使ってみると軽さ、寝心地、収納性をバランスよく備えた優秀な一枚です♪

サーマレスト ネオエアーウーバーライト

サイズ(cm)51×183 / 51×119収納サイズ(cm)15×9 / 15×8
厚さ(cm)6.4重量(g)250 / 170
R値2.3タイプエアー

( レギュラー / ショート )

メーカーコメント
アルピニストからスルーハイカーまで待望の最軽量エアーマットレスです。ネオエアーウーバーライトは、スモールサイズでわずか170gと超軽量です。収納サイズもコンパクト。安定した面をつくり、効果的に断熱するトライアンギュラーコアマトリックスを採用し、快適性も妥協していません。

主な用途

夏の縦走には長らくクライミットイナーシャXライトを使っていたのですが、サーマレストがそれを上回るアイテムを出してきたので、乗り換えてしまいました!

夏から春・秋の少し涼しくなってきた時期、おおむね外気温が0℃以上のテント泊縦走に使っています。

使用感

全身用でも250g、半身用なら170gとイナーシャXライトを越える軽さ。
さらに肉抜き構造ではなく、しっかりとしたマットなので寝心地は完全にサーマレストに軍配が上がります。

唯一収納サイズが大きくなりますが、ナルゲン1Lボトルより一回り小さいか、同じかの違いくらい。
保温性もリッジレストやイナーシャXライトより明らかに上。

膨らませる時は付属のポンプサックをバルブに繋いで、空気を入れられます。
ラレギュラーサイズで約10回、スモールサイズで約5回で9割まで膨らむので、最後は口で息を吹き込んでパンパンにします。

この点はイナーシャXの方が楽です。
ポンプサックは普通にスタッフサックとしても使えます。

サーマレスト ネオエアーXサーモ

サイズ(cm)51×183 収納サイズ(cm)23×10
厚さ(cm)6.4重量(g)430
R値6.9タイプエアー

メーカーコメント
ネオエアーシリーズで最も断熱性が高いマットレスです。三角形のチューブを互い違いに重ねてコールドスポットをなくすトライアンギュラーコアマトリックスと、マットレス内部に熱反射板をはさみ込むサーマキャプチャーテクノロジーを採用しています。4枚のサーマキャプチャー層(熱反射板)が、地面からの冷気を防ぐと同時に体から出る熱を反射、細かく区切られたチューブの中に温かい空気を維持します。表側にはソフトで肌触りがよく、滑りにくい生地を配しました。寝返りを打ったときの生地音も少なく、快適な眠りが得られます。

主な用途

雪山のテント泊で使いっていました。
冬の燕岳、赤岳鉱泉のテン場、黒戸尾根の七丈小屋のテント場など。

使用感

R値6.9で430gとさすがはサーマレストといったスペック。

収納サイズはナルゲン1Lボトルより一回り大きいくらいで、荷物が多くなりがちな雪山登山には嬉しいサイズ感。
寝心地も文句なしで、膨らますのも付属のポンプサックで簡単に出来ます。

実際に使ってみると、寝返りを打ったときのゴワゴワゴワという音が結構大きくて、気になる人は気になると思います。

また、自分が寒がりなことも原因かも知れませんが、外気が-10℃を下回るようなテント泊では背中からの冷えを若干感じる事がありました。

エクスペド DownMat HL Winter M

サイズ(cm)52~35×183 収納サイズ(cm)22×11
厚さ(cm)9重量(g)480
R値7タイプエアー

メーカーコメント
抜群の暖かさと快適さを提供する超軽量で超コンパクトなマット。表面は肌にぴったりの快適さと滑りにくいグリップスキンハニカムパターンコーティング。 ラミネートは気密性があり、加水分解を受けません。同梱のシュノッツェルポンプバッグは、断熱材に影響を与える呼気からの湿気を防ぎながら、マットを瞬時に膨らませることを可能にします。 また、超軽量コンプレッションスタッフサックとしても機能します。定評のあるフラットバルブは、独立した膨張バルブと収縮バルブ、非突出型で従来のバルブよりも耐久性があります。

主な用途


外気温が0℃を下回るテント泊には必ずこれを持って行っています。

使用感

700FPのダウンが136g封入されたダウンマット。ネオエアーXサーモでも寒さを感じる事があったのですが、これを使い始めてからは下からの冷えとは無縁になりました。

収納サイズはナルゲンボトルより一回り大きい位のサイズ。重さはネオエアーXサーモより50g重くなりますが、この無敵の暖かさを考えると50gより安心感を優先させてしまいます。

厚さ9㎝と寝心地も文句なしで、こちらも付属のポンプサックで膨らませる事が出来ます。
エクスペドのポンプサックはトールトップになっているので、スタッフサックとしても使いやすいです。

なかなか在庫しているお店が無いのが難点ですが、寒がりな方のテント泊には神のような存在なので本当におススメです♪


まとめ

最後に、各マットのスペックをまとめてみました。

FPマットリッジレストXライトウーバーライトXサーモエクスペド
サイズ半身全身半身全身全身全身
重量200g400g173g250g430g480g
R値2.12.36.97
厚さ0.5㎝1.5㎝4㎝6.4㎝6.4㎝9㎝
収納50×25×2.551×2014×6.415×923×1022×11
タイプ発砲発砲エアーエアーエアーエアー

・前夜泊で駐車場やキャンプ場などの地べたに寝たりその他いろいろ使っているのがリッジレスト。
・夏のアルパインでとにかく軽量化を優先する時は、ウーバーライトのスモールサイズ。
・通常の春~秋にかけてのテント泊では、ウーバーライトのレギュラーサイズ。
・冬のテント泊には、エクスペドのダウンマット。

以下、参考までに。

R値と対応温度について

エクスペドのサイトに載っていた数値を表にまとめてみました。
R値7で-32℃って・・・(汗)

寝袋と同じく+5℃~10℃位で見た方が良いように思います。

R値対応温度R値対応温度R値対応温度
110℃23℃3-4℃
4-11℃5-18℃6-25℃
7-32℃

個人的な使用可能な温度帯

5℃以上   ・・・ FPマット、リッジレスト、Xライト
0℃以上   ・・・ ネオエアーウーバーライト
-10℃以上 ・・・ ネオエアーXサーモ
-20℃以上 ・・・ DownMat HL Winter M

どこまで参考になるか解りませんが、私はまわりの山仲間に比べると寒がりな方です。
中には冬でもリッジレストで寝るって人もいるので、逆にうらやましかったりもします。

エアマットのパンクについて

ちなみにエアータイプのパンク問題に関しては、私自身パンクしたことが無いのと、登山ガイドの山仲間に聞いても20年以上山をやっていて1回だけパンクしたことがあって、リペアキットで乗り切れたという話だったので、軽さと収納性を優先すると割り切ってエアータイプを使っています。