テント泊はもちろん日帰り登山、沢登、クライミングどんな時にでも必ずザックに入れておくエマージェンシーバック。あれこれ揃えると結構な重さになるのでついつい置いていきたい気持ちになりますが、思いもよらないアクシデントの保険として必ずもって行っています。
これを持っているだけでも、「何かあっても応急的な対応は出来る」という安心感が得られ余裕をもった行動に繋がるので重い、嵩張ると思わずに必ず持ち歩くことをおススメします。
ファーストエイドサック
シートゥーサミットファーストエイドドライサック

重量 | S=32g M=47g L=53g | 外寸 | 底面×高さ S(1リットル)=(12×8cm)×23cm M(3リットル)=(17×12cm)×28cm L(5リットル)=(22×13cm)×28cm |
特徴
バックはシートゥーサミットのファーストエイドドライサック5Lサイズを使っています。
赤くて目立つのはもちろん、防水で中身がちょこっと見えるのもシートゥーサミットのファーストエイドバックの特徴で自分以外の人が使う場面でも中身が確認できるので素早い対応が可能になります。
同行者のファーストエイドバックの中身まではなかなか確認しないので結構大事だと思ってます。
70Dの少し厚めのしっかりした生地で、シームテープ処理済。
耐水圧は10000mmあるので防水性もバッチリ、薬やガーゼなど濡らしたくないものを入れても安心。
またバックルにはD環がついていて、持ち運びや不安定な場所で使う際に何かと便利。
他のメーカのものも色々試しましたが、これが一番おススメです。
サイズ
サイズは、1リットル、3リットル、5リットルの3種類。
私の場合は、ファーストエイドキット以外にエマージェンシーシートと1日分の予備食糧も入れているので5リットルサイズを使っています。
ファーストエイドキットだけなら3リットルサイズでちょうど良いと思います。
ファーストエイドサックの中身

ファーストエイドバックの中身ですが、以下のものが入っています。
① SOLのエマージェンシビビィ
② ジップロック ⇒ 予備バッテリー、予備靴紐、三角巾、山岳保険カード
③ メッシュサック ⇒ ポイズンリムーバー、ハサミ、包帯、バンドエイド、薬など
④ 500mlチタンカップ ⇒ 予備の食糧
⑤ 黒の巾着 ⇒ 組立式ストーブ、固形燃料、ライター、カラトリー、カップの蓋
⑥ 予備のフリーズドライごはん
① エマージェンシービビィ
SOL エマージェンシービィ


サイズ | 91×213㎝ | 重量 | 108g |
メーカーコメント
・ポリエチレン素材を寝袋状に加工したヴィヴィサック。
・内側はアルミ蒸着加工が施され、体熱の90%を反射します。
・ブランケットより密閉性が高く、保温効果に優れています。
・使用時のガサガサ感がなく、しなやかな素材で繰り返し使用可能。
・重量わずか108gとSOL製品のヴィヴィの中で最も軽量です。
・収納サイズは片手で持てるほどの大きさで、ザックの中でもかさばりません。
複数人数で山に入る時にはツエルトを持って行くこともありますが、基本的にはコレでビバークや救助を待つ間の体温保持にはこれで対応します。
透湿性は無いのでシュラフカバーとしての使用は厳しいです。
② 予備バッテリー、靴紐など

ジップロックの中には電池や比較的大き目な物を入れてあります。
①・② ペツルのヘッデン用バッテリー、予備電池

ペツルコア
ペツルのヘッドライトを使っているので、予備として1個入れてあります。充電コードがあれば電池に直接充電できるので、便利です。
予備電池
GPS用に単三2本、予備のヘッドライト用に単4が3本入っています。
④・⑦ SOLのダクトテープ、スリーピングマットのリペアキット

SOLのダクトテープ
ダウンジャケットが破れた時、靴底が剥がれた時の応急処置、テントやザックが破れた時、ストックやテントポールが折れた時など、何かと使えるダクトテープですが、SOLのダクトテープは山行用に小さく携帯できるようになっています。
サイズ :幅 5×127cm (1ロール) / 重量 :20g (1ロール)
スリーピングマットのリペアキット
ダクトテープでも何とかなりそうですが、一応マットに付属していたものをいれてあります。
③・⑤ ジップロック、三角巾

ジップロック
応急処置で出たごみ入れとして、水や氷を入れてアイシング用として色々と使えるので2枚入れてあります。
三角巾
説明は要らないと思いますが、こちらも多用途に使えるので1枚入れてあります。
⑥ 予備の靴紐

靴紐が切れた時はもちろん、結構長いのでテントのガイラインが切れた時にも代用できます。
③ 応急処置セット

① ハサミ、ピンセット、裁縫具

以前使っていたファーストエイドキットに入っていたものを流用しています。
幸いなことに山での出番はいまのところありませんが、ハサミ、ピンセットは何かと使うと思います。裁縫セットは長期山行に持って行くと使いどころがありそうです。
② ガーゼ、傷パッド、包帯類

ウエットコットン、防水パッド、滅菌ガーゼ
山で一番多い、切り傷、擦り傷に対応するためのセットです。おそらく山に登る人なら小さな傷はほとんど気にしないと思うので、比較的広い範囲もしくは深い傷を想定して揃えると良いと思います。
伸縮性自己粘着包帯
伸縮性のある包帯。手でちぎれて、重ねると張り付くのでテープも必要ありません。ガーゼの固定などに。
③ ポイズンリムーバー

夏山やクライミングに行くと結構怖いのがハチ。見たことのない様なデカいのが飛んできたことが何度も。特にクライミング中は逃げようがないので、万が一刺された時のために持っておきたいアイテムです。
④ 常備薬
私の場合は特に日ごろから飲んでいる薬はないので、痛み止め、頭痛薬としてロキソニンを少し入れています。
仲間がクライミングで足の靭帯を痛めてしまい、自力で下山するために飲ませた経験があります。
まとめ
今回はエマージェンシーキット、ファーストエイドキットの紹介をしました。
まだまだ、これで完璧だ!とは思っていません。このほかにも骨折した時の簡易固定具とか、熱が出た時用に冷えピタとか、考えればキリがなく、重さも際限なく増えていきます(汗)
あくまで非常用なので簡易的な物で揃えて問題はないと思いますが、あとは現場であるものでどこまで対応できるか、ファーストエイドの知識も合わせて身に付けておきたいですね。