クライミングで使っているクイックドロー(ヌンチャク)を紹介&レビュー!

今回はクライミングで実際に使っている、クイックドロー(ヌンチャク)の紹介をします。
クライミングを始めて6年ほど経ちましたが、色々と触ってきた中で今のセットに落ち着いています
今のセットに落ち着いた理由と今までの遍歴について書いていきます。

クイックドローの紹介

先ず、今使っているクイックドローですが「 ペツル アンジュフィネス 」をベースにして、ロープクリップ側のカラビナを「 ペツル スピリット ベント 」に交換して使っています。

最初に買ったクイックドロー

クライミングを始める時に、山道具屋さんで相談しながら最後まで迷ったのはこの3種類でした。

どれも特徴があって、おすすめ出来るクイックドローです。

①とにかく軽く!セット

長さ17 cm強度22 kN重量78 gゲート幅26mm

ペツル独自のモノフィルキーロックを採用した軽量カラビナ「アンジュ」と、ダイニーマ製の軽量スリング「フィネス」を組み合わせた、軽量なクイックドロー。

ルートによっては10本以上持ち運ぶことになるクイックドロー。

1本あたり20gの差があれば、10本で200g。
手でもつなら大した差ではないですが、ハーネスにラッキングして動き回る事を考えるとかなり大きな差になります。

なので、とにかく軽さを優先するならこのセット。

②クリップ重視!セット

長さ18cm強度22 kN重量108 gゲート幅20mm

独特な形状のゲートでクリップがめちゃくちゃしやすいよと、すすめられたクイックドロー。

山仲間が使っているので、度々クリップする機会があるんですが、ゲートが凹んでいるためにロープを当て込んだ時に逃げることなくスッと入ってくれます。ゲートの硬さも適度で、確かにこの形状はクリップしやすいです♪

③値段を抑える!セット

長さ16cm強度22 kN重量107 gゲート幅22mm

こちらはブラックダイヤモンドのスタンダードなクイックドロー。

ペツルやDMMが1本4000円~5000円するのに対して、BDは1本2090円なので、約半額で揃える事が出来ます。

安いから使いにくいとか質が悪いという事は一切なく、クライミングを始める時に最初に買うクイックドローとして一番無難に思います。

購入したのは ペツル アンジュフィネス

おすすめの中から自分が選んだのは、ペツルアンジュフィネスでした。

最初は、長さによって使いどころが違うとか、クリップのしやすさとか、スリングの握り易さとか、細かい違いが判らなかったので「軽いのが良いじゃん!」というノリで購入。

何だかんだで、ずっと使っているのでこれで正解だったと今は思っています。

クイックドローのカスタマイズ

最初の3年ほどは、クイックドローはこういうモノなんだと思って、そのまま使っていましたが、仲間のクイックドローを触ったり、登るルートの難易度が上がるにつれて、少しずつ使いやすいようにカスタマイズしていきました。

スリングの交換

左から 旧型フィネス(ダイニーマ)、現行のフィネス(ダイニーマ)、エクスプレス(ナイロン)。

①旧フィネスから新フィネスへ交換

最初にしたのが、スリングの交換です。
発売当初のアンジュフィネスのスリングは今のモノとは形状が違い、スリングの部分が細い形状をしていました。

各社からダイニーマ製のスリングを使った軽量なクイックドローが出ていますが、そのスリングのほとんどがこの様な細い形状です。

細いダイニーマ製スリングのデメリット

ダイニーマ製なのでナイロン製に比べて軽くなりますが、実際に使ってみるとスリングに捻じれのクセが付きやすくて、岩場のハンガーに掛けたときに上と下のカラビナが反対を向いてしまうことがしばしば。

また、マルチピッチでどうしても登れずにスリングを掴んで引き上がりたい時に、ガシッと掴んでも細いのでめちゃくちゃ掴みにくかったりもします

とにかく軽くて嵩張らない形状ではありますが、そのぶん使い勝手の部分で犠牲になっていることも多いなぁという事が解って来ました。

扁平型NEWフィネスの登場♪

そんな中で「フィネス」が新しくなり、重量はそのままで「細い棒状」から「扁平型」の他のナイロンスリングに似た掴みやすい形状に生まれ変わりました。

これにより、デメリットだった捻じれやすさと、掴みにくさがほぼ解消されたので、さっそく交換しました。

②セルフ用に2本だけフィネスからエクスプレスに交換

扁平型のモデルに変えて、「捻じれない」、「掴める」の2つのポイントでかなり安心感がアップしましたが、夏場の暑い時期に入るとまた気になる事が出てきました。

それはヌンチャクを掴んで登ろうとしたとき、暑くて汗ばんだ手が思いのほか滑って苦労したことです。

もちろん形的には細いひも状のモノよりも掴みやすくなっているんですが、なんでだろう?と調べてみたところどうやら軽量&強度アップのために使われている「ダイニーマ」が原因でした。

ナイロンに比べ、ダイニーマは軽くて強度も高いので様々なアイテムに使われていますが、その特徴のひとつに「保水しにく」という性質があります。

そのためナイロン製のスリングに比べて、表面がツルツルしていて特に濡れた手で触ると滑りやすくなります。

かと言って全部交換するほどの事でもないので、セルフ用や掴みそうなところに掛ける用よとして2本だけ、ナイロン製の「ペツル エクスプレス」に交換しました。

カラビナの交換

左から、アンジュL 、スピリットベント、ジンベント

次にしたのが、ロープをクリップする側のカラビナの交換。
触る課題が難しくなるにつれアンジュのクリップ感が気になるようになりました。

①ロープ側をアンジュからスピリットに交換

5.8~10aくらいのスラブや垂壁の課題で、クイックドローが壁に触れていて安定している状態であれば全く気にならなかったのですが・・・。

10bあたりを触るようになると、若干被っている壁の課題が出てくるようになり、クイックドローが壁から離れてブラブラとぶら下がっている状態でクリップすることが増えました。

そうすると軽量化のために採用されているモノフィルキーロックの細い棒状のゲートが仇となり、クリップする際にロープが逃げて上手くクリップ出来ないことがしばしば。

もちろん慣れの問題もあると思いますが、ジムいった時や仲間のヌンチャクなど他の種類のカラビナにクリップした時に「このカラビナ、クリップしやすいなぁ~」と思う事が多々あり、ロープ側のカラビナを交換することにしました。

左から、アンジュL 、スピリットベント、ジンベント

アンジュから何に交換しようか考えながら、色々なカラビナにクリップさせてもらいましたが、ペツルのスピリットが自分の手には一番合っているようで、スピリットに変えてからは不安定な場面でも意識せずにサッとクリップ出来るようになりました。

写真の通り、スピリットのゲートはロープをクリップする時に、ロープが当たる部分が平面になっていてロープを当て込んだ時に逃げにくくなっているのが特徴です。

バネの強さ、手とカラビナのサイズ感も含めて一番しっくりきました。

ちなみに女性と組んで登った時には、「このカラビナ少しバネが硬目で、サイズも私には大きくてクリップし難い」と言われたこともあります。

もし実際にクリップしてみてバネの硬さや、サイズ感のフィーリングがあうようであれば、ペツルスピリットベントがロープ側のカラビナにイチオシです♪

②プリクリップ用にマッドロックトリガーワイヤーを導入

これは一番最近導入したものですが、岩場やゲレンデで11台を触るようになってきたところ、特に初見でヌン掛けをしに登る時に1ピン目を先に掛けないと危ない場面が増えてきたのでプリクリップ用アイテムを探しました。

色々探して見つけたのが、「マッドロック トリガーワイヤー」です。

写真(左)の様に、ゲートを右のピンに掛けて開いた状態で固定できます。

・ヌンチャクの反対側のカラビナにロープを掛ける。
・水色〇の部分に木の枝などを通して持ち上げ、ハンガーに掛ける。
・ロープを引くと赤〇の所にハンガーが当たりピンが外れゲートが閉まる。

これの良いところは、別にプリクリ棒などを用意しなくても、岩場に落ちている枝などを使ってプリクリップできるところ。

こちらのオンラインストアで手に入ります

ベースキャンプ オンラインストア

エッジ&ソファー オンラインストア

もちろん普通のカラビナとしても使えるので、1つトリガーワイヤーにしておくだけで「ここは先に掛けておきたいなぁ~」という場面で役に立ちます♪

まとめ

登る課題の難易度に従って必要なアイテムが変わってきて、それに応じて使うクイックドローも変わってきました。

また、岩場やゲレンデで登るだけなのか、マルチピッチもやるのか、沢登り、アイスクライミングをやるかどうかによっても選ぶクイックドローは変わって来ると思います。

例えば、私が登っている初級向けのマルチピッチでは今のクイックドローで十分ですが、よりシビアなルートになれば、17㎝の「フィネス」を10㎝のモノに変えてたり、ハンガー側のカラビナを「アンジュL」から「アンジュS」に変えたりして、より軽量化を図る事も今後考えられます。

より濃いクライミングになればなるほど、それぞれのクライミングに合ったクイックドローの選択が必要になってきます。

そういった意味で、保水しにくく、軽量なダイニーマで作られた「ペツル アンジュフィネス」は沢登りやアイスクライミングにも対応可能で、様々なクライミングに幅広く対応できるクイックドローだと言えるので、最初に買い揃えてしまっても後々損は無いと思います。

私自身も、しばらくは今のセットにお世話になる事になりそうです。