キレット越え~横岳縦走を狙っていましたが、途中撤退となりました。
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12月25日(火):富士見高原GCのP(7:10)~▲西岳(10:10-10:30)~
青年小屋(11:20-12:00)~▲編笠山(12:45-13:10)~
富士見高原GCのP(16:00)
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2012年最後の連休ー!
今年で冬山3年目。
今年の冬は、ここ2年に比べて以上に寒い気が。
前回の赤岳で装備が不安になったので、ちょいと買い足し。
パタゴニアのR2ジャケットと、メリノ3グローブ。
今まで、昼間の行動中に-10℃くらいまでしか経験がなかったので、
キャプ1、キャプ4、R1プル、冬ジャケット、予備でナノパフベスト、で十分だったんですが、
今年は昼間でも-15℃まで下がったり、テント泊も増えそうなので、R2ジャケットを購入。
グローブは、-10℃まではパタゴニアの防風フリースグローブ、
それ以下になったらブラックダイアモンドのミトン(ソロイストのミトンだったかな?)を
使っていますが、ミトンを使っていると写真を撮る時に素手になるのが辛かったので、
薄手のウールグローブを購入しました。
今後コレでも寒い様なら、安全優先で途中撤退しまーす。
で、今回はクリスマス連休中の踏み跡を狙っての
キレット越え~横岳縦走にチャレンジです。
入り口をどこにしようか色々考えましたが、美濃戸からのタクシーを考えると
富士見高原GCの登山口が1番近そうなので、西岳からの権現で赤岳を狙う事に。
いつもの様に前日に登山口に入って車中泊。
今回はゴルフ場の直ぐ下のスキー場の駐車場で寝ました。
一晩中ストーブが点いているトイレがあって、かなり快適。
マジでトイレで寝ようか考えたくらい。
朝起きて眺める、鳳凰、甲斐駒、鋸。
何度かここで寝た事があるんですが、ここからの南アの景色は本当に綺麗です♪
もし機会があれば是非立ち寄ってみてくださいませ。
今回は、ゆっくりめに7時出発!
本日の装備、17キロ。
甲斐駒の時に詰め込みまくった荷物を、
今回は本当に必要な物に絞ってパッキングした結果、
冬の二泊と水2Lでこの重さに。
なんか大事なものを入れ忘れたんじゃないかと思うほどの重さ。
でも、全部入ってました。こりゃ軽い♪
一番上のゴルフ場の駐車場の脇に登山道入り口の看板があります。
最初は、林道に沿って登って行きます。
途中の分岐にはかなり丁寧に標識が立っています。
さすが八ヶ岳って感じ。
途中から登山道に入り、何度か林道と交差しながら登って行きます。
この辺りから樹林帯の中でも風の音がゴーゴーと凄い音を立て始めました。
予報では、山頂付近の風速が30M近くになるとのこと。
まさかそこまでは大丈夫だろ~とか思ってたけど、
樹林帯中でここまで音がするのは初めての経験で、
こりゃ本当にダメかもなと若干弱気に。
西岳に登るのは初めてでしたが、しっかりと踏み跡がついていて、
この時期でも結構人が入っている様でした。
西岳までは、ゆる~っとした登山道で、高度を上げるにしたがって
徐々に急になって行きます。まあでもアイゼン無くてもいけるかな~ってくらいです。
最近のお気に入りのチェーンスパイク。
12本履いて歩き続けるのは体力使うので、出来るだけノーアイゼンで行きたいけど、
途中の凍結箇所とかでコケるのも嫌だな~なんて時にコレがバッチリ♪
ちゃちゃっと着脱できるし、雪や氷の上はもちろん、そのまま土や岩の上を歩いても、
ほとんど違和感なく歩けます。谷川のズルズルな土の斜面でも役に立ちました。
で、ひたすら樹林帯を行くこと2時間半ほど。
このルートはとにかく樹林帯が長い!っていうか割合が多い。
樹林帯が開けてきた!と思ったら、そこから10分で山頂です(笑)
程なく西岳山頂に到着ー!
今まで何度か八ヶ岳に登って来たけど、
ここからの景色はお初だったので、凄く新鮮でした♪
左から阿弥陀、中岳、赤岳。
今考えると、このときはまだ赤岳が見えてたんだなー。
南ア。
特に、キレットが丸見えなのはここから特有の眺めなんじゃないかな?
綺麗に見えているのは良いんだけど、稜線に白煙が舞い上がっていて、
相当風が強そう。。。
青年小屋までは、樹林帯なのでひとまず行ってみることに。
西岳から青年小屋のルートは、途中ちょっとしたアップダウンがあるけど、
ほとんどがゆるゆるな気持ちの良い樹林帯歩きです。
青年小屋に到着。
すると一気に風が強くなって、建物の影に居ないと、
まともに立って居られないほどに。
この強烈な風の感じ伝わるかな~。
ひとまず冬季小屋の入り口に非難。
中は、畳み敷きで布団も常備されているという豪華さ!
権現岳を見上げると、こんな感じ。
赤岳はおろか、権現まですっぽりと雲の中に。
とにかく風がすごくて、さらにここから先は雲の中。。。
あそこに突っ込んで行くのはキツそうだなぁ。
権現小屋まで行けて、一泊したとしても明日の午前中までは
風が強いままの予報だし、雲が下までかかってたら下りるのも大変そう。
様子を見ながらかなり迷いましたが、撤退を決意。
ここで一泊しようかとも思ったけど、明日の朝の天候も今日ほど良いとも
確信がなかったので、編笠から回って今日のうちに下山することに。
軽く食事をして、下山開始!
と青年小屋の影から出たとたんに、ものすごい突風に煽られて転倒。
まるでロッチのコントの様な勢いでドーンと飛びました(ちょっと大げさ)。
まさか、ここまで風が強いとは思っておらず、不意を突かれました。。。
軽アイゼンとストックだったので、踏ん張り切れなかったのもあったかな。
強風もあいまってものすごく寒かったので、一旦小屋影に戻ってフル装備に。
編笠までの落とし穴ゾーンを風と必死に戦いながらなんとかクリア。
このあたりまで登って来ると、風の当たりは弱くなりました。
風が強い部分は、踏み跡が完全に消えていて慎重に足場を選んで進んでも、
何度か踏み抜きました。ここって両足で落ちるような岩もあったよね?
そうかんがえるとめっちゃ危険だ・・・。
岩場の半分くらいまで来ると、しっかりした踏み跡が見えるようになって、
そこからは踏み抜くことなく進めました。
で結局、編笠まで45分もかかった!
編笠山山頂!
風がものすごい!雲もだんだん増えてきていて、
そのうちここも雲の中に入りそうな雰囲気。
撤退して正解だったかな?
せっかくの一人山頂だったので、久しぶりにポージング(笑)
かさぁーーーーっ!
こんな事をしている間に、本当に雲がかかって来たので、そそくさと撤退開始。
しかし、またここで問題発生。
諏訪湖は今年も全面結氷しそうだな~♪なんて悠長なことを
言っている場合ではなく、なんと風が強すぎて、向こう側の下り口まで進めない!
どんだけ~っ!って突っ込みを入れたくなるほどの強風でした。
止む間を待ってみても、いっこうにチャンスがこないので、
いったん木陰に戻って作戦タイム。
地図をながめつつ、一旦観音平方面に少し下ってから山頂を巻いて見ることに。
コースを外れると、沈んでもヒザ丈くらいなもんだったので、
なんとか風を避けてゴルフ場側のコースへ出れました。
ここから、樹林帯に入るまでも風との格闘。
やっぱ軽アイゼン&ストックだとあんまり踏ん張りが効かないんだなぁと
身をもって知ることが出来ました。
12本&ピッケルで歩いていたら、山頂も越せたかな?
樹林帯に入ると、風も当たらずにやっと普通に歩けて一安心。
帰りも長い樹林帯を九十九折に下って行きます。
振り返ると、編笠もすっぽり雲の中でした。
順調に進んで、無事に駐車場に到着です。
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という事で、強風に阻まれて途中撤退となりましたが、
西岳~編笠と予定外のぐるりっぷコースを歩くことが出来ました♪
風が無ければ、危険箇所もほとんど無いし雪山日帰りには
もってこいのコースではないでしょうか。
ただ、どちらのコースも樹林帯の割合が多いので、
展望は山頂付近に限られます。でも景色は最高です!
うーん、前回、今回と天気に振り回されて居ますが、
年明けの山行はバッチリ晴れて穏やかな山を歩きたいな~。
西穂かもう一度このコースをリベンジか。
もう少し様子を見て決めようと思います。