
9合目から山頂を望む。
その存在感に圧倒されっぱなしでしたが、なんとか登頂に成功。
今年最後に相応しい、良い経験ができました。
〓 甲斐駒ケ岳(百名山18座目) 〓
12月26日(月):竹宇駒ケ岳神社P(6:30)~笹野平分岐(8:20)~刃渡り(9:50)~
刀利天狗(10:30)~五合目小屋跡(11:15-11:30)~七丈小屋(12:30) ~小屋泊
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今年最後だから思い切った事をしたくて黒戸尾根に挑戦。
クリスマス寒波は週明けから徐々に緩み始めるとの予報だったけど、風はまだまだ強そう。
体力的にも技術的にも、まだ心配なルートでしたが、よくよく調べてみると、
7合目の小屋が開いていて寝具付きで泊まれる。
しかも、ストーブのやかんのお湯を使わせてもらえる。
ってことはテントもシュラフもストーブさえも持たずに登れる!
ほぼ日帰り装備にピッケルとアイゼンだけ背負ってなら、
山頂まで行けるに違いない!と確信を深め挑戦を決めました。
いつもどおりに君津を18時頃出て、駐車場に22時過ぎに到着。
20号からわき道に入ると、路上にも雪が積もって凍結していました。
先に停まっていた車は2台。おそらく前日から山に入っている人達の様。
1日目はコースタイム7時間と短めなので、朝は日が昇ってから出発。

広い駐車場には80台くらい停められる。

駐車場から5分ほどで、神社に到着。
ここで登山の成功と安全を祈願。
登山口のつり橋は、神社の左手奥にあります。
つり橋を渡ると、いきなり小屋の案内が。

ほぼ通年営業となっていますが、今現在は通年営業しています。
ただし、買い物などで1晩空けることもあるけそうですが、小屋は使えるようになってます。
それと、今は食事の提供は行っていないとの事でした。
案内板を過ぎて、山道に入ると・・・・。
なんと今回は、いきなりのお出迎え。

これはカモシカ?普通のシカ?5頭くらいの群れでドドド~っと走り去って行きました。
そして噂どおりのいきなりの九十九折&急登。

ここから笹の平分岐までは、落ち葉がガサガサした道を、
何度も曲がりくねりながら登って行きます。

分岐を過ぎたあたりから登山道にも雪が付き始めます。
いつも大体、1時間ちょっと歩いて、ようやく体が温まって歩きにペースが出てくる。
そこまでが寒いし息もハーハーなるし、いつもしんどい。
登りがだんだんとゆるくなってくると、八丁登りも終わりが近づく。

写真では解らないけど、森の中をぐぉぉぉ~と音を立てて風が吹き抜けてます。

この岩を越えると、一気に視界が開けて・・・

刃渡りに到着です。
ここから雪の量が更に増えてきたので、アイゼンを装着。

切れ落ちているといっても、そんなに高度感はありません。
ぶっとい鎖もついてるし。

振り返れば雲に隠れた八ヶ岳。

刃渡りの先も細い尾根が続きます。
ちょっとだけゆる尾根歩きをすると、はしごの登場。

こんな感じの階段と鎖が2~3段続きます。
ここを越えると、刀利天狗に到着です。

ここでも、登頂&無事に下山を祈願。
ここからは、黒戸山を巻くゆるい登りと下りが続きます。
ここまで駒の山頂は雲に隠れて見えず。
ただゴーゴーと不気味な音を立てながら強い風が吹き抜けているのが見えていました。
そして、5合目の小屋跡に到着。
ここで初めて山頂までその姿を現した駒ケ岳。

その険しい山様と、白く渦巻く雪雲に本当にあそこまで行けるのかと不安に。
この時点で気温は-10℃。
おにぎりとブラックサンダーで腹ごしらえして、グローブをフリースからプリマロフトのミトンに。
R1フリースの上にナノパフプルを着込んで最後の登りに備えます。

ここからが1日目の核心部。
かまぼこ型の尾根を2つ越えて行きます。階段&鎖のオンパレード。

最初のながーい階段。
この上に3段くらい階段と鎖場が続きます。
しっかり整備されているので、難しくはないです。

かまぼこ2つ目、最初の梯子。
三段目がえげつない角度で付いています。

3段目の上から。
ここまでいろいろと歩いて経験を積んできたせいか、
最近チン寒むすることも少なくなって来ました。

えげつない角度の階段をあがると、次にこの鎖場。
下は切れ落ちて、足をかける場所が狭い狭い。
ただ、ふっとい鎖が付いているのでそんなに難しくは無いです。
核心部を抜けると、あっと言う間に今夜のお宿に。

七丈小屋に到着です。

中はこんな感じ。
いろいろ調べたら、ここの小屋が山小屋NO1との声も。
確かに、小屋の中も清潔で離れにあるトイレもめっちゃ綺麗でした。
ストーブに乗っかってるやかんのお湯は使い放題。

食料も色々と売ってます。
そして、宿泊者には差し入れが。
お汁粉のカップは、コーヒー飲んだり朝に味噌汁飲んだり色々使えます。
結局、7時間のコースタイムを6時間で登れてしまい、小屋に着くのも早すぎた。
とりあえず昼飯食べてゴロゴロと昼寝。
14時過ぎがら後続の人達が次々に小屋に入って来ました。
最初に来たのは、アイスクライミングをしにきたおばちゃんとガイドさん。
二組目は、明日駒の山頂を目指す男女の二人組み。

夜はご飯を食べながら、みんなでワイワイ盛り上がりました。
この時期に山で出会う人達は玄人ばかり。
どこそこの山でしか出会えない草花の話。
あれこれ使える道具の話。
凍った滝の登り方。
そして、僕の簡素な装備に対するお叱り(笑)。
みんな共通するのは、山が好きって事。
それだけで十分つながれます。
明日は、山頂を目指すお二人とご一緒させて頂くことになって、皆早めの就寝。
こうして甲斐駒の1日目は過ぎていきました。。。。

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