2日目は五合目から山頂を目指します。
朝起きるとこの雪。
テントの中は-6℃ほど。
真冬に比べるとだいぶ暖かく、食事も寝るのも仕度も楽っ♪
しかし、思っていたよりも雪ががっつり。
テントの前で15センチくらい積もってたかな?
まだまだ降り積もる様子。
とりあえず山頂アタックの準備して天候回復を待つも、
テントの屋根にカサカサカサ~と雪の音。
仕方ないと覚悟を決めて、テントを出ました。
タイムリミットは7時30分。
9時にはテントに戻っている様に。
昨日撮った雪庇の脇を登って行きます。
本当だったら、甲斐駒と鳳凰の姿がドーンッ!のはずだったんだけどなー。
5合目から6合目までは、20分くらいで着いちゃいました。
ここまでくると森林限界を越えて、もう本当に真っ白!
雪も白いんだけど、ガスでも真っ白!
とりあえず記念撮影。
ここから先は、目標物が無くてガスるとヤバイらしいので、
進むかどうかめっちゃ悩む。。。。
予報的には9時頃には晴天の予報になってたけど、
回復が遅れたら下山が遅くなるしなぁ。
ガスの中で、変なとこに下りでもしたら・・・・いやーっ(怖)
でも地図も、GPSもあるしなんとかなるかー!
いやいやでも・・・・
と、寒いので6合目の標識の回りをぐるぐる回りながら考えました。
一先ずガスが晴れてくるのをその場で待つことに。
記念撮影しながら時間潰し。
めっちゃ迷いながら、待つこと40分!
もう寒くてダメだーって時にうっすらと明るくなって・・・・
おお!なんか奥の方が明るいぞー!
と思ったけど、またすぐに雪とガスに覆われてしまい、撤退を決意。
はい、今回は偵察という事で納得しておこう。うんっ。
テント無事。
行動食多目に食べて、テントを片付け、もう一度晴れて来ないか確認。
するも、やっぱりガスの中。
さっさと下ってしまいましょー。
んがっ!トレースはほとんど雪に埋もれて解らない状態。
尾根の部分とかは、地形的に覚えてるから割と進み易かった。
でも、広い斜面のに入ると完全にお手上げ状態。
できるだけ地図を見て進む練習と思って頑張ったけど、
最終的にはGPSのログを頼りに下りました。
赤テープも結構しっかり付いてるみたいなんだけど、
たぶんほとんどが雪に埋もれてしまって見えませんでした。
下っている途中で一瞬姿を現した北岳。
いや~、これを山頂から見れたら雲絡みの良い写真撮れただろうなー。
結局、今回は木の合間から的な写真しか撮れんかった(涙)
そして、北沢峠まで戻って来たころには、だいぶ空も明るくなって来ていました。
あー!仙丈晴れてるー!!!
やっぱり真っ白で綺麗だなー♪
アップ!
あの木が無くなるあたりまで行ってたのに、あとひと登りが出来なかった。
今回の雪は上のほうだけだと思っていたら、だいぶ下まで降ったみたいで、
ここから丹渓山荘まで、ずっと登山道が白くなっていました。
うっすらした雪の下に、凍結箇所が隠れてて何度かズルッとしながら下る。
登山道が白いのはココまで。
河原歩きに入ると雪は無くなりました。
時間がお昼に近づくに連れて気温も上がり、
暖かくて川沿いのトレイル歩きはめっちゃ気持ちよかった。
丸太橋と甲斐駒。
なんとなくこの風景を見ていると思いませんか?
まさにココは、南アルプスの上高地やぁ~!
俺だけかっ(笑)
小川に沿って進みます。
ほどよい風が吹いてきて、めちゃめちゃ気持ちー!
最後のダムを越えて振り返ります。
昨日越えるのに難儀した川が、今日は跡形も無く消えていました。
最初は違う場所と間違えてると思っていたけど、写真を見直すと同じ場所。
1日でこんなにも流れが変わるものなんだと驚き。
ようやく車まで戻れました。
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という事で、春の仙丈ケ岳は6合目で撤退となりました。
今回も、チェーンスパイク、アイゼン、ワカンと持って行って、
場面場面で考えたつもりだったけど、ミスマッチな選択をした箇所もあって、
このへんのチョイスが難しいなぁと。
後は、天候に関しては『たら・れば』は山では厳禁だと思うので、
今回の判断はこれで正解だったと思っています。
渡渉も経験出来たし、体力的にも自信がさらに付いたし、
今回も良い山行をすることが出来ました。
もっともっと経験積んで、行動範囲を広げて行きたいです♪