宮城ゲートから林道歩いて中房温泉~燕岳をピストン。
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2月27日(水): 宮城ゲート(6:00)~第五発電所(9:20-9:30)~中房温泉(12:15-12:40)
第一ベンチ(14:30)
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初春の連休、去年は蝶に登ったので今年は燕やってみたい!
と冬の計画を立てる時点から考えていました。
でもまあ、実際に調べて見るとなかなかどうして難しそう。
中房までの林道歩きに、樹林帯のラッセル、稜線に出てからの強風・・・・。
天候、体調、トレース等、色々な条件が揃わなければ、
今の体力&経験値では敗退確実。
でも、やってみなくちゃあわからん!って事でいざアタックです。
前日夜にしゃくなげ荘の登山者Pにて車中泊。
朝6時にタクシーを予約して、宮城ゲートまで1800円。
小雪が舞う中、林道歩きスタートです。
車が入った轍が残っていたものの、トレースははっきりせず。
週末の天気が良かったので、トレースあったら良いな~なんて思ってましたが、
微妙な状況。
いつも通り、チェーンスパイクを履いてアプローチ。
トンネルからしばらく行くと観音峠。
ところどころ温泉の地熱?でアスファルトが出てました。
峠を過ぎると轍もなくなり、道なき道へと変貌していきます。
力水。
ここでちょうど半分、あと6キロ。
このトンネルの先から、うっすらとスノーシューで踏んだような跡が。
雪がだいぶ乗っていたので、数日前に誰か入ったのかな~?って雰囲気。
どこまで続いているのか・・・・。
その先、山側から落ちてきた雪で道はウネウネに。
トレース外すとヒザまで抜けます。
その次のトンネルの手前がヤバかった。
左上から雪崩れて来てて、完全に道が埋まって、
右側は谷底まで切れ落ちてます。
高巻きして渡った跡があるけど、それもほとんど埋まってました。
新雪で踏んでも踏んでも抜けていく感じの足場を、
めっちゃ慎重に進んでなんとかクリア。
この先も想定外の場面が沢山出てくるんだろうな~と、ビビリ始めました。
新雪に足を取られながら、ようやく第五発電所。
これで3分の2。
当初は4時間もあれば、中房まで着くだろうと思ってたけど、
甘かったーっ!この時点ですでに4時間が経過。
狙いは合戦小屋まで、あわよくば燕山荘の冬季小屋とか思ってましたが、
目標を第二ベンチまでと改めました。
ここでザックをおろして休憩。
踏み跡たどっても、ズボッと抜けることが多くなってきたので、
チェーンアイゼンからワカンにチェンジ。
この先は信濃坂を登ってしばらく下りになります。
そして、またまた想定外の場面。
発電所までは、林道が北側斜面に走っていましたが、
発電所から中房温泉までは南向きの斜面を登る形になります。
この日の天気は、午後にかけて天候回復して晴れてくる予報。
日が当たって溶けてきた雪が、ワカンに引っ付いて気が着くと
スキーブーツを履いてるような重さに。
2~3歩歩いては、ストックで雪を落とす。
また少し歩いては雪を落とすの繰り返しで、全くペースが上がらない。
やっぱり一筋縄ではいきませんねー。
歩いて歩いて、ようやく有明荘手前の小屋へ。
スノーシューのトレースはこの小屋の方へ曲がっていき、
その先のトレースは更にうっすらしたものに。
6時間かかって中房温泉に到着しましたー。
冬用トイレ有り、水場は埋まってました。
なんとかお昼には着けたので、一休みしてからいける所まで登る事に。
足元はそのままワカンで進みました。
中房からの最初の登りが、めっちゃキツイ!
最初は夏道を辿りますが、途中から赤テープに導かれて、
笹伝いに狭い尾根上の場所を直登して行きます。
中房からもトレースは続いていて、こりゃ上までいけるかー?と
ちょっとテンションアップ。
一登りしたら、次の斜面へ。
夏道は左へ巻いて登って行きますが、
斜面が雪崩れまくっていて、赤テープは右から巻くルートになっていました。
この斜面がまた、ぶかぶか&急登りでキツかった。
踏み跡を踏んでもヒザ上まで潜ります。
さらに陽が当たる場所では、ワカンに雪が・・・・・
重っっっ!!!!!
1番急なところが、1番ブカブカ。
腰まで埋まりつつ、なんとかワカンを蹴りこんで登りました。
登りきったら夏道と合流して、第一ベンチに到着!
なんと中房から第一ベンチまで2時間かかりました。
体力も、気力も限界に来ていたので、
今日はここまでにしてテントを張りました。
2日目へつづく・・・・