冬の北アルプス入門編、上高地から蝶ヶ岳へ。
今回は目の前からの特等席で観覧して来ました。
〓〓 蝶ヶ岳 ( 二百名山 ) 〓〓〓
2月27日(月):釜トンネルゲート(13:15)~釜トンネル出口(13:40)~ 大正池(14:05)~
上高地BT(14:40-14:55)~明神(15:45)~徳沢(16:40)~横尾(18:20)~非難小屋泊
2月28日(火):横尾非難小屋(6:00)~槍見台(6:30-6:40)~横尾分岐(10:00)~
▲蝶ヶ岳(10:40-11:20)~横尾分岐(11:50)~横尾非難小屋(13:10-13:45)~
徳沢(14:45)~明神(15:40)~上高地BT(16:40)~釜トンネルゲート(18:15)
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早いうちから連休って、行く山は様子見。
あれこれ調べて、雪の量も天気も今なら行ける!と踏んで、
蝶ヶ岳へアタックすることに。
夜勤明けで、そのまま上高地へ移動。
君津から順調に高速走って、4時間ほどで沢渡へ到着。
沢渡大橋の500Mくらい先にアルピコタクシーの営業所。
タクシー使うと、無料で車を停めさせてもらえてもらえます。
釜トンネルゲートまでは、15分くらいで定額2800円。
ここ最近はバスツアーで上高地に入るお客さんが増えて、タクシー屋は厳しいんだとか。
冬場は平日1台、週末2台で営業。
予約の連絡やらなんやらは、全て運転手さんの携帯に転送されます。
ほぼ一人営業状態なので、その辺りを理解して連絡すると気持ちよく出来ると思います。
さあ、釜トンネルへ到着!
今日は時間を見ながら、明神か徳沢まで行って、テントを張る作戦。
いや~来たなぁ~って感じ。
本日の荷物、19キロを背負って登り始めます。
閉鎖ゲートを通って山を登るなんて、
なんかちょっと山登りする人っぽくなって来たんじゃない!?
なんて自分で思いながら歩く。
日帰りで、大正池の霧氷撮影をする人が多い時期らしく、
トンネルの中で20人くらいとスレ違いました。
トンネルを抜けて林道を行きます。
最初は雪が無いところもあったけど、途中からガリガリアイスバーン。
ストック突いていけば、アイゼンなしで大丈夫です。
途中、工事の車両が何台も通って行きました。
秋には、人がわんさか居たのがウソの様に静まり帰ってました。
ここで腹ごしらえをして、先ずは明神を目指します。
あっさりと明神に到着~。
明神岳を眺める。
荷物重いから相当時間がかかるかと思いきや、
意外と歩けるので自分にビックリ。
トレースも、スノーシューで歩いた後がきっちり付いていて、
歩きやすいことこの上なし。軽荷だったら夏より早く歩けたかも。
ここにはテントが3張り。
一人、明神岳を眺める男性が居て、今夜星空を撮って明日下山するとのこと。
他の2張りには人が居ないみたいだったので、
長塀から蝶に上がって冬季小屋に泊まっている?と推測。
こっからならトレースは確実そう!時間も時間だし、ここでテント?
でも、明後日の悪天を考えると、横尾からピストンで明日中に川沿いに降りてたい。
迷ったあげく、足はまだ動きそうなので、横尾まで行くことに。
で、徳沢を出て新村橋まで進むと、
急にスノーシューのトレースがなくなる~っ(汗)
だいぶ前に着いたようなうっすらとした踏み跡に、
単独者の真新しいワカンの跡。。。
途中で日が落ちて暗くなり、横尾の手前300M位で、
雪崩れて夏道が進めなくなっていて、川沿いに降りて進んだりして、
時間がかかりながらも、横尾まで辿り付た~。
ご飯食べて、寝床を作ったら、外へ出て星空観賞♪
こんなにガッツリした星空は久しぶりだ~♪
翌朝は、下からの冷えで目が覚めた。
銀マット&プロライトプラスで寒かったことなんてなかったのに、
なんでじゃー???と床板の隙間を覗くと、雪が見えて直接外とつながってました・・・。
さあ、山頂めざして出発!
気になっていたトレースも、ワカンの跡がずっと続いている様子。
荷物が軽くなったら、亀の甲羅を下ろしたかの様に、足が良く動く。
槍見台に到着~。
朝焼けの槍にしばし見とれました。
しかしながらこのコース、本当にず~っと急な登りが続きます。
途中で緩やかな尾根を・・・とか無し!
横尾1620M⇒稜線2620M、1000Mを一気に突き上げます。
時折、樹林の間から見える景色に励まされつつ。
足元は、新雪に真新しいワカンの踏み跡が1つ。
くるぶし~膝丈の半ラッセル状態でした。
あと、200M!!!
もう本当に鬼ですこのコース。
こりゃフル装備を背負ってたら、倍くらい時間かかってたな。
しかしながら、たぶん昨日登ったと思われるワカンさんの体力には脱帽です。
途中で何度か素敵なショートカットを見せてくれていて、
かなりこの道には詳しい見たい。
ワカンさん居なかったら、登れて居ませんでした!
ありがとうございます!
と心の中でつぶやきつつ歩く。
風はそれほど強くなく、天気も申し分なし♪
ちょっと登ると、瞑想の丘と蝶の山頂が見えて来ました。
稜線上にはそれほど雪はありません。
途中で、蝶ヶ岳ヒュッテの冬季小屋を覗く。
真ん中の赤い箱見たいのが入り口。
ロープで据え付けられているスコップを使って、
入り口を支えつつ入ります。
もうひとつ奥のドアまではハイハイで。
ここに泊まって、夕焼けやら朝焼けやら見れたら最高だけど、今回は見送り。
毎度の事ながら、上手いこと晴れる。
こうなるとどこを狙って撮るとか解らなくなるのが、最近の贅沢な悩み(笑)。
菅平、志賀高原。
中央アルプス。
小屋シリーズ(笑)。
大天荘。
結局、40分くらい山頂に居ました。
徐々に風が強くなってきたので、そろそろ下山することに。
帰りは、ばふばふの雪の上を走るように降りました。
まさに、富士山の砂走り状態。
傾斜も、ふわふわ感もまさにそれ。
暗くて見えなかった、涸沢方面への橋。
この看板の埋まりよう(笑)。
ここから先、涸沢、槍ヶ岳どちらもトレースはありませんでした。
明るくなっての、小屋の中。
二階建てで結構広い。30人くらいは入れそう。
小屋の目の前には、凍らずに流れ続ける水場。
めちゃめちゃ助かる。
予定では、ここか、徳沢でもう1泊と思っていたけど、
くだりがものすごく早くついたので、行けるところまで行くことに。
お昼を食べて、準備して出発!!!
途中で雪崩れている箇所。
こんな感じになっているところが数箇所ありました。
雪崩れているとこは、川沿いへ降りて巻きます。
ズンズン進んで、バスターミナル付近から、
噴煙を上げる焼岳。
結構、足にきていたけどこの分なら、
今日中に車まで戻ることも出来そうな時間だったので、大正池まで進んでしまうことに。
途中で、携帯でタクシーに電話するも、今日はすでに営業終了ですとの事。
帰りは明後日と伝えてあったし仕方ない。
迷ったけどそのまま歩き続け、久しぶりの12時間行動と、
重い荷物に体力も限界に達して、ちょ~ヘロヘロに。
なんとかトンネルの出口までたどり着いたけど、
しかたなく、親指を上に向けてヒッチハイク。
なんと1台目で、いきなり停まってくてましたぁ~!
自分の勝手な判断でここまで来ておいて、人様のお世話になるのは、
すごく申し訳なかったけど、乗せてくれた方もすっごく良い方で、本当に助かりました。
おばあちゃんと娘さんの二人で、福井へ旅行に行った帰りとのことで、
車内では、カニのフルコースを食べて温泉に入ったら、夢にカニが出て来た話やら、
親戚が千葉に居るなんて話で盛り上がり、終始楽しく送って頂きました♪
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なんやかんやありつつも、
終わってみたらすべてが結果オーライな感じで、
良い山行が出来ました!
でもやっぱり、あまりあれやこれやと可能性を探らずに、
予定通りに進んで、ダメならダメとあきらめて戻る!
ってのが一番安全なのかなぁ?
特に今回は、ルートも、宿泊地も、日程も、移動手段も、
たくさんの選択肢があって、その場その場で考えて進む機会が多かったので、
そんなところが気になりました。
まあ、ある程度予定を組んで、あとは臨機応変に!
ってのが答えなんでしょうけど、皆さんはどんな感じですか?
さて、春休みが始まって仕事が忙しくなる前に、
もう一山くらい行きたいなー!どこにしよっかなー♪