2016年3月~4月 【 クライミングジム】 「大野 アルパイン入門道場」前編

ジムデータ

「アルパイン入門道場」

埼玉県飯能市東吾野にある「阿寺の岩場」の開拓者、大野氏が自宅の倉庫を改装して作った私設の道場。

ジムと言うよりは、ロープワークなどの練習に使われることが多い。

阿寺で雨に降られたら、ここへ来ると良い。

公式HP
川越山岳会のHP

料金
500円/日

※希望者には大野氏による指導あり・・・1000円/人

コンビニ
ファミリーマート東吾野店

駐車場
道場裏に5~6台(空きがあるか要事前確認)

トイレ
なし  (東吾野駅のトイレを利用)

クライミングノート

今回は、一緒にクライミングを始めたメンバーでアルパイン入門道場に行って来ました!

気さくで話も面白い大野さん

阿寺の岩場で出会った大野さん。

岩場の開拓者で、うちの道場にも寄っていけよ!と声をかけられたのが最初の出会いです。

自宅前の倉庫をじぶんで改装して、アルパインの基本をまなべる施設に。
岩場をおとずれる初心者に、基礎の指導をしています。

自宅横の東屋には、マッターホルンに登った時の写真!
これがめちゃくちゃカッコいいのでお立ち寄りの際にはぜひ覗かせてもらってください♪

で、今回は伝説のクライマー大野さんの所に4週に渡って通いながら、

・ハーネスの付け方
・ギアのラックの仕方
・懸垂下降
・ロープの強度
・支点の架け替え

など、「クライミングの基本」「レスキューの基本」を教わって来ました。

今回は備忘録も兼ねて、教わったことを書いて行きたいと思います。

ハーネスの付け方・ギアのラックの仕方

先ずは各自いつものようにハーネスを装着してギアをラックします。
それを見ながら大野さんが注意点を教えてくれました。

教わったことメモ
・ハーネスのウエストとレッグループは、掌がギリギリ入る位まで締めること。緩いと頭から落ちた時に腰から抜けて落ちてしまう事があるので注意!

・ギアのラックにカラビナを掛ける時は、内側から外側に。

・スリングなどはしっかりとまとめてラッキングする。クライミングがうまい人ほど腰回りがスッキリしている。

・ヌンチャク(クイックドロー)など良く使うものは前、確保機、プルージックロープなど使う頻度が低いものは後ろへラッキングする。

懸垂下降のセット

次に教わったのが懸垂下降のセットについて。

クライミングで事故がおおいのは、登る時よりも「懸垂下降」で降りる時の方なのだそうです。

そのいちばんの原因が、確保機にロープ2本を通してカラビナに掛けたつもりが、1本しか掛かっていない状態で懸垂下降をしてしまい、制動が効かずにグランドフォール。

岩場のいちばん上から地面にまっさかさまに落ちて、運が良ければ複雑骨折、悪ければ家族友人が悲しむ結果に・・・。

※写真だとビレイループのカラビナが逆さになっています。

今回はいきなり現場で懸垂下降をするのは危ないので、道場脇の電柱にロープを回して、平地で懸垂下降の練習。

現場で懸垂のセットをするときは、下に垂れたロープのおもみで、「ロープ2本をU字型にたわませて確保機に通し、更にカラビナを掛ける」という一連の作業がしにくい。

なので、基本的にロープが痛むので踏むのはNGだが、懸垂のセットの時は下のロープを少し手繰って余裕を持たせた状態で足で踏んで、余裕を持ってロープセットすると安全。

教わったことメモ
確保機とカラビナに2本ロープが通っている事を確認し、更に支点に荷重をかけて制動が効くことを確認してから懸垂下降を行う事。

ロープの破断について

次に教わったのが、ロープの強さについて。

教わったことメモ
・クライミング用のロープは、クライマーが墜落した際にある程度伸びる事で衝撃を和らげる作りになっている。

・もともと切れかかっていたり、よっぽど古くなったりしていない限りは、伸びて切れる事はマズない。

・一番怖いのは摩擦による切断。

先ほどの懸垂下降の練習と同様に、電柱にクライミングロープを回しかけて、一人がロープに体重を掛けてロープにテンションが掛かった状態に。

他の二人が、5ミリ径の細いコードをクライミングロープに掛け、左右から交互に引いてロープを擦る。

すると、たったの3往復程でクライミングロープは、バツンッ!と音を立てて切れてしまいました。。

これほどクライミングロープは摩擦に弱いという事が解りました。

教わったことメモ
岩場では岩のとがった部分にロープが当たったまま、横にズズズズッっとロープが擦れて切れてしまうという事故も多いので、ロープのセットはその辺りも頭に入れて行うこと。

支点の架け替え

次に教わったのは支点の架け替え。

クライミングを始めると、最初は誰かが掛けてくれたトップロープを使って登る事から始まる。

「支点の架け替え」とは、最後にトップロープを回収する際に必要な技術。

終了点にカラビナが残置されている場合には、それを利用させてもらっても良いが、終了点にO型のリングがある場合には、それに架け替えを行う。

誰かが構築した支点(スリングとカラビナ2枚)に掛かっているロープを、もともと付いている残置支点(Oリングなど)に架け替えて降りてくることで、支点のスリングやカラビナを回収することができる。

基本的にトップロープは残置支点を使わない。
残置は誰かがボランティアで置いて行ってくれたものなので、最小限の使用に留め、残置カラビナが痛んでいたら自分の持っている古いカラビナなどに交換することも必要。

教わったことメモ
・終了点まで登ったらセルフビレイをとって、ロープを緩めてもらう。

・このあとお腹のロープを解いてフリーにするので、落としてしまわないように、ヌンチャクなどを使ってロープの途中を固定しておく。

・お腹のロープを解き、残置支点のリングにロープを通す。

・リングに通したロープの先で、8ノットを作りタイインループに結ぶか、簡易的にするのであればカラビナでビレイループにつなぐ。

・セットしていたスリングやカラビナを回収し、ビレイヤーに声をかけロープを張ってもらう。

・ロワーダウンで降りる。

まとめ

ということで、今回は「支点の架け替え」までの前編でした。

クライミングをするには、登るのが上手くなるのはもちろんのこと、安全面の確保のために覚える事が山の様にある事が本当に良くわかりました。

また、ベテランのなるほど、チェックを怠ったための事故が増えるそうです。

後半では、墜落体験、ビレイヤーの自己脱出などに触れていきたいと思います。

※今回教わった内容が、すべて正解とは限りません。ガイドさんや講師によって様々なやり方を教えて下さる場合があるので、あくまでやり方の中の一つとして覚えて、自分で一番安全だと思う方法を見つけて下さい。

おすすめのクライミング教本

色々なガイドさんからおすすめされるのが、この本。

私も事あるごとに読返しながらクライミングを覚えました。

絵もキレイで解り易いです。

行き成り読むよりは、現場でやりながら読んでいくと、より解り易いです。